カミキリ退治

柚子の幼木の畑で
みんなが這いつくばっていました。
ものも言わず、もくもくと何かを探している様子。
と、
「おった、おった、こりゃぁふとい」と
大きな声。

探しているものの正体は
カミキリムシの幼虫でした。

カミキリムシは柚子の木の根元に卵を産みつけます。
その卵が孵った幼虫は
柚子の幹の中でトンネルを掘り、
幹を喰いながら、成長していきます。
すると、柚子の木は弱り、しだいに枯れていくのです。
馬路村流ゆず栽培では
余計な農薬や殺虫剤を使用しないと決めているので
カミキリムシを退治する方法は
こうやって、地道にわずかな痕跡を見つけては
掘じくりだして、つぶす、
この方法しかありません。

営農部はこうやって
今日も地面に這いつくばって
地味で根気のいる作業を続けています。