ジョンさんのお話

村にまた、面白い人がやってきました。
ジョン・ムーアさん、現在は高知暮らしですが、
元々東京の一流企業に勤めていた方。
口癖は
「便利やきれい、は大嫌い」

今世界にある「種」の85%は人間がつくった種。
特に農産物の場合、
どんな場所でも枯れにくいように、
大きな実となるように、
人の手によって改良を重ね、つくった種がほとんどです。
そこに疑問を感じ、
ジョンさんは古くからある在来種を育て、
本当のオーガニックを実行しています。
その土地に古くから伝わるものは
枯れないように、大きな実をならすように
植物が自分で進化をしている。それが一番強く、おいしい。
その土地の生き方を知っているから
本来は人の手というものは不必要。
その考え方に村人も食い入るように話を聞き、
ある人は野菜に、ある人はゆずに当てはめながら、
うんうんとうなづき、時に笑います。

濃厚な時間はあっと言う間に過ぎていき、
帰る際の村人の顔もみな満足そうでした。
馬路村のこれからに、大きく影響をあたえたことでしょう。
興味のある人、一度はお会いしたほうが良いかもしれません。