どうしてやろう。

昨日からの寒さも少し和らぎ、
陽射しに暖かさを感じるお昼頃。
知子さんが「ちっと見て見て」と
本所前のさくらの下で呼び止めます。

「このさくら、もう散りゆうがよ。掃いても掃いてもすぐに散らかる」
まだ他のさくらは散りはじめている様子もなく、このさくらだけが散っているようです。
よく見たら、散り方もどうもおかしい。

枝にはチュンチュンとスズメが二匹。
まさかとは思いましたが、
スズメが花をもぎって捨てているじゃぁありませんか。

「おんしゃらぁは花見やゆうて飲み過ぎるき、早めに散らしちょかないかんわえ」
とスズメさんが我々の体を気遣って散らしてくれているようです。
飲み過ぎには気をつけますので、もう少し咲かせておいてくれないでしょうか。