宝の木(マル秘)

朝一番、ゆずの森で。

「なーんか、様子が違うと思わんか」
一本のコナラの木を指差して、ごっくん課長がいいました。
言われてみれば、なんかボコボコ。
穴もいっぱい開いています。
「宝の木よ」

そういうと、にやりっと、枝を穴の中につっこんで
何かを探しはじめました。

そして、まもなく、
「おった、みつけた、じゃーん、コクワガタ」と。


そう、このボコボコは全部クワガタの穴。
「朝、早う来すぎて歩きよったら、見つけたがよ」と。
課長、そりゃぁ心も踊るはずですねぇ。