はじまる

jaumajimura2008-10-22

「はじまった、はじまった」
「おはよう、はじまったねぇ」
ゆず集荷場に慌ただしい活気がもどってきました。

ゆず畑地帯一谷にも
パッチン、パチン、威勢のえいハサミの音が響いています。

「あっ、中屋さん、おはよう、やりゆうかねぇ…ん?」
元気がとりえの中屋さん、ちょっと様子がおかしい。
「どうしたが?」
「おっ、おう…はぁ…」
「採りはじめのめでたい日やに、そのため息はなんでぇ」
「おう、おう、はぁ…。ちっと、ちっとねやぁ…」
「ははーん、また、やったがぁ、いつものやつね」
「おー、のうがわるい(気分がわるい)…
 今日はいかん、写真もとりな、こんな姿をとりなや」

ゆずをパチン、パチン、数個摘んでは、お茶をすする。
「おー、やりすぎた、夕べ、またやりすぎてしもうた…
 今日から収穫やき、ちっと気合いを入れろうと思うて…」
なにをいうても、自業自得、ザ・二日酔い。
中屋さんの、今年の収穫はじめは
「今日は最悪…」のコンディションからのスタートのようですねぇ。