ゆず畑にて

隣人、西野けんちゃん。奥さんは幸子さん。「若い子はどうせろくなもの食べやぁせんろ、残りもんやけんど」と、西野家は再々おかずをくれます。馬路村へ住みだして2年半になりますが、西野家からのもらいもので健康を維持できていると言っても過言ではありません。という訳で、恩返しにもならんけんどと、今日は西野家のゆずの手伝いをしました。
ラジカセから音楽が山中に響きます。「やっぱり、ひばりは何回聞いてもえい。」とけんちゃんはしみじみ。「ミュージックの音量をもっと太うしてー」と隣の畑から芳さん。けんちゃんは音楽が止まる度にカセットを裏返し、その毎に作業の手は止まるがちっとも面倒くさいようにはありません。むしろその行為が嬉しそうにも見えます。テープの音は時々ゆれたり途切れたりですが「CDらぁそんなハイカラなもん必要ない、これで上等よ。」と笑います。